戸籍等各種証明書・裁判関連文書の英訳や海外手続きのサポートならお任せください

MENU

skill と ability

小学生の通信簿を英訳した時「能力」と「技能」が何度も出てきました。

      能力=ability、技能=skill とつい無作為に置き換えがちですが、ちょっと工夫が要ることもあります。

 辞書ではこんな説明がされています。

    - ability:natural aptitude or acquired proficiency (生来の能力または習得した習熟度)

    - skill: the ability to do something that comes from training, experience, or practice             (訓練・経験・練習によって身に付く能力)       

どちらかというと、前者は先天的、後者は後天的能力ですね。以下は通信簿からいくつか例を拾ったものです。

  • 体育「運動技能」physical ability
  • 図画工作「発想や構想の能力」ability to create and construct
  • 「創造的な技能」ability to originate
  • 理科「観察・実験の技能」experimental and observational skills
  • 音楽「音楽表現の技能」expressive skills
  • 「音楽鑑賞の能力」music appreciation 
  • 家庭「生活を創意工夫する能力」: creative ingenuity in home life
  • 「生活の技能」living skills

   元の言葉にこだわらない方がいい場合もあるので、先ずは意図する内容を把握することが大事です。「運動技能」とは何を指すか?飛んだり跳ねたりをさすのか、ボール競技なのか?
   

どちらにしても、はっきりした線引きは難しいですね・・・そんなわけで、翻訳とは元の意味にギリギリまで近い表現を模索する・・・そんな作業であります。

PAGETOP